Version 5.80 beta 1 1. [書庫名とパラメータ]ダイアログの[タイムスタンプ]タブにある [ファイルタイムスタンプ]の[ソースファイルのアクセス日時を保持]を 使用すると、ソースファイルのアクセス日時を変更せず保持します。 補足:ファイルのみでフォルダは更新される 2. コマンドラインでは -tsp スイッチを使用すると、ソースファイルの アクセス時刻を更新せず保持します。 -tspスイッチは他の-tsスイッチと組み合わせて使用できます。 例:rar a -tsc -tsp 書庫名 ファイル名 3. 一つの-tsスイッチで複数のオプションを複数指定できます。 たとえば、-tsc -tsa -tsp 3つ指定する代わりに -tscap で代用できます。 4. WinRARは、rar.iniファイルにコマンドラインスイッチのデフォルト値を あらかじめ指定しておくことができます。 rar.iniファイルはWinRAR.exeと同じフォルダか%APPDATA%\WinRARフォルダに 保存します。 このファイルには、次の形式でデフォルト値を指定します。 switches=<RARスイッチをスペースで区切って列挙> switches_<WinRARのコマンド>=<WinRARスイッチをスペースで区切って列挙> switches= にはすべてのコマンドに適用します。 switches_<WinRARのコマンド>= には指定したWinRARコマンドにのみ適用します。 例: switches=-m5 -s すべてのコマンドに -m5 -s スイッチを適用 switch_x = -o + xコマンドにのみ -o + スイッチを適用 rar.iniで指定されたスイッチのほとんどはコマンドラインモードでのみ 適用されますが、一部のスイッチはシェルモードとコマンドラインモードの 両方で適用されます。 5. コマンドラインの -agf<default_format> スイッチは、-agスイッチの規定値を 指定します。-agf は rar.ini ファイルまたはRAR環境変数でのみ指定でき、 <default_format>が-agスイッチの規定値として扱われます。 たとえば、RAR環境変数に-agfYYYY-MMM-DDを設定すると、パラメータなしの -ag スイッチはYYYY-MMM-DD形式になります。 6. スイッチ -ed および -e+d は、任意のOSで作成したRAR書庫の任意のOSでの 書庫処理コマンドで使用できます。古いバージョンのRAR for Windowsは Unix RAR書庫にそれらスイッチを使用できませんでした。 またRAR for UnixでWindows RAR書庫に対しても使用できます。 補足:-ed 空のフォルダを格納しない、-e+d フォルダだけを圧縮しファイルは含めない 7. 以前のバージョンでは、「テスト」コマンドは、書庫のNTFS代替データストリームが 16MBを超えている場合に整合性のチェックに失敗し、「形式不明なデータヘッダが 見つかりましたが、無視しました」メッセージを出力していました。 この制限は解除されました。 8. マルチコアCPUで大きなNTFS代替データストリームを圧縮する処理速度が向上しました。 9. "検索" コマンド: a) 「検索結果」ダイアログから暗号化されたファイルを直接展開すると、同じ 書庫内のファイルでも、ファイル毎にパスワードの入力が要求されていました。 これは書庫毎に1回要求するように修正されました。 b) ホットキー Ctrl+A は、「検索結果」内のすべてのファイルを選択します。 10.書庫コメントウィンドウ: a)以前のバージョンでは、コメントウィンドウにフォーカスがある場合、 ホットキー Ctrl+W を使用してWinRARを閉じることができませんでした。 コメントウィンドウでも Ctrl+W でWinRARを閉じるよう修正しました。 b)ANSIエスケープシーケンスを含むコメントでマウスホイールが使えるようになりました。 c)ANSIエスケープシーケンスを含む長いコメントの場合、下にスクロールしても コメントの最後の部分が表示されませんでした。これは修正されました。 11. 7z書庫内のファイルパス長は、最大2048文字までに拡張されました。 以前のバージョンでは、7z書庫内のファイルパス長は260文字に制限されていました。 このような長いパスはRARおよびZIP書庫では既にサポートされています。 12. 書庫名やファイル名が長すぎて書庫作成や展開の進捗状況ダイアログ内に 収まらない場合、ファイル名の途中を省略し、拡張子の表示を優先します。 以前のバージョンでは、ファイル名の後ろが省略され、拡張子が表示されませんでした。 このバージョンでは、ファイル名の途中が省略され、ファイル名の先頭と最後が 表示されます。 13. 書庫作成で複数のファイルを選択し、そのファイルが拡張子のみ異なる場合、 ファイル名から書庫名を提示します。たとえば、Readme.txtとReadme.docを 選択した場合、書庫ダイアログはReadme.rarを提示します。 以前のバージョンでは、選択した複数のファイルの親フォルダ名から書庫名を 提示していました。 補足:以前のバージョンでもルートディレクトリではファイル名から書庫名を提示 14. tar書庫でシンボリックリンクおよびハードリンクレコードの「タイプ」列に 「シンボリックリンク」と「ハードリンク」が表示されるようになりました。 以前のバージョンでは、rar書庫でのみ表示されていました。 15. 大きな書庫からファイルをコピーし貼り付けを行う場合、展開に時間がかかると 失敗することがありました。このバージョンでは、そのような書庫からファイルの 貼り付けを行うこともできますが、「貼り付け」ではなく「コピー」コマンドで 展開を開始する必要があります。 16. RAR4書庫のリカバリボリュームが、RAR5書庫と同様に書庫ボリュームと同じ 桁数のボリューム番号を使用するようになりました。以前のバージョンでは、 RAR4書庫では arc.part01.rar と arc.part1.rev のように、書庫ボリュームと リカバリボリュームで、ボリューム番号の桁数が違いました。このバージョン から、リカバリーボリュームも part01 を使用します。 17. 「設定/ファイルリスト」の「フォントを設定...」でフォルダツリーパネルの フォントにも変更が適用されます。以前のバージョンでは、ファイルリストの フォントだけ変更されていました。 18. バグ修正: a) 「書庫名とパラメータ」ダイアログの書庫名に存在しないパスが指定されて いる場合、WinRARは、そのパスを作成するか確認します。以前のバージョン では、現在表示されているフォルダではなく、WinRARスタートアップフォルダ にそのパスを作成しました。 b) CPUID EAX=7コマンドをサポートせず、ランダムなデータを返すCPU(2000年代 初期のCPU)で。RAR5書庫にリカバリレコードを追加すると、WinRARが クラッシュする可能性がありました。 補足:EAX=7コマンド EBX、ECX、EDXの拡張機能フラグを返す c) Windowsシェルで、マウス右ボタンでのファイルドラッグから別のフォルダに ドロップ、コンテキストメニューで[圧縮...]を選択し、["ファイルごとに 別の書庫にする(&S)"]オプションを有効にした場合にWinRARは書庫の作成に 失敗していました。 d) 「winrar r * .zip」(すべてのzip書庫を修復)コマンドは、すべてのzip書庫が 1.zip、2.zipなどの書庫名が数値のみだった場合、最初のzip書庫のみを修復 していました。 e) 以前のWinRARでは、RAR 1.50で作成された書庫内のフォルダを展開できませんでした。 f) まれにですが、以前のWinRARでは、いくつかの圧縮最適化ツールによって 作成されたgz書庫の展開に失敗し、エラーになっていました。 g) 高DPIモードで使用すると、トレイアイコンの進行状況バーが100%まで 行きませんでした。 h) 書庫内で、フォルダレコードがフォルダ内ファイルの後に格納されている場合、 書庫フォルダの作成日時とアクセス日時が表示されませんでした。 i) 「書庫を変換」コマンドの「暗号化された書庫をスキップ」オプションは、 「ファイル名も暗号化」(ヘッダー暗号化)を有効にした7-Zip書庫では機能 しませんでした。