*[WinRAR]extractの翻訳について思うこと

にちゃんのWinRARスレでextractの翻訳について書き込みがあった。
大まかに言うと 解凍はおかしい、抽出が正しい と言う話。
果たしてそうだろうか?

「抽出はないな」というのが自分の考え。
一つは抽出だと意味が重い(多くの中から選別すると言う意味がつく)ということ。
WinRARにおけるextractは書庫に入れたファイルを取り出す程度の意味だから。
でも取出なんて翻訳してるソフトはなさそう。
もう一つが既存翻訳との親和性。
多く用いられている「extract arcaive」は「書庫を解凍」と翻訳されているが
単に置換すると「書庫を抽出」になってしまい意味がおかしくなる。
そもそも抽出であれば原文が「Extract file from archive」でないとおかしい。
実際HELP中では「extract from archive」と言う記述が数カ所ある。

ほかに「Windowsだと展開だよね」と言う意見があった。
「書庫を展開」であれば既存翻訳との親和性が高く、Windowsの他にも
7-Zip等でも採用されているので適しているように思えるが問題がひとつ。
マイクロソフトは2008年7月25日に外来語カタカナ用語末尾の
長音表記を変更した。変更内容についてはマイクロソフトからダウンロード
できるスタイルガイドに詳細が載ってる。
Japanese Style Guide
http://download.microsoft.com/download/B/3/4/B34F7185-AFCA-4846-8FBF-672A1B9AFCE2/jpn-jpn-StyleGuide.pdf
いくつか例を挙げるとコンピュータ、フォルダ、フィルタがそれぞれ
コンピューター、フォルダー、フィルターに変更された。
他にも多数の単語があり、総数は300を超える。
解凍だけWindows準拠に変更するのは片手落ちじゃないだろうか。
ではと試してみたが・・・
上記3種類は見慣れてるからまだしも例えばパラメーターとか
私的に違和感がありまくり。

そもそも解凍は既にそれなりに認知されており(三省堂国語辞典に載ってる)
日本代理店が対応するか不明だし解凍のままでいいんじゃないかなと思う。

余談だが英単語を辞書に載っているそのままに翻訳するのが
必ずしも良いとは言えない。
例えば圧縮方式(compression method)の6種類
無圧縮 最速 速度重視 標準 圧縮重視 最高圧縮 はそれぞれ
Store Fastest Fast Normal Good Best
格納とか言われても意味がわからない。