*[雑記]MR-Sを運転してみる

「ところで相談があるんだがなぁ〜」とたいしょ〜が
突然切り出す。
何でも友達の子供がMR-Sを購入。
ロードスター乗りに興味があるので
会って話をしてみたいと言っているとのこと。
「ふ〜ん。それでいくつの人?」
「19。今年免許取ったばかり」
「馬鹿こけ!話が合わない」
「まあそう言わずにさぁ〜」
うやむやのうちに会って話をすることに。
物はMR-Sの1型。
乗った感じを教えて欲しいと頼まれる。
MR-SはNB購入時に候補に上げたのだが
トランクがない、そしてドアに腕が
かけられないので諦めた経緯がある。
正直乗って予想以上に良かったら後悔
することにもなりかねない。
最初は断ったのだがどうしてもと言うことで
運転することに。
座って最初に困ったのがクラッチペダルの
踏み込み量。ロードスターも多いが
MR-Sはそれ以上に深い。
クラッチに合わせるとかなり前へシートを
出さないと行けない。ところがそうすると
サイドブレーキレバーが後ろ過ぎで
操作しづらい。
どうにかポジションを決めてそろそろと
走り出す。
オープンでの走行だがボディ剛性も良く
ロングストロークの1ZZと5MTの組み合わせは
かなりよく3速でそこそこ走ってしまう。
何かと2ZZと比べて評価の低い1ZZ。
ここ一発の瞬発力が2ZZより落ちるのは
仕方がないところだが、ちゃんとトルク感も
あるし何よりBPにあるがさつさが無い。
私的には満足。
聞いていた通りノーズの入りが良く、
くりっと曲がるが、初期ステアの応答に
ちょっと違和感が。
確か電動パワステだったなと思い聞いてみると
やはり電動パワステとのこと。
電動パワステだからかそれとも味付けか。
ステア中央から数センチの範囲で応答がない。
まあマツダ車の味付けを知らなければ
これでもかなり神経質に感じるのかも
知れないし、これはトヨタの味付けかも知れない。
#RUNXの1.8Zでもステアの遊びは感じた
今回は残念ながらまったりと山道を流すとは
行かなかったのでMRの癖は把握できなかったが
それでもフロントの接地感が薄いのは
感じることができた。
ロードスターだとちょっと荷重かけて
やればアクセルオンでじりじりとお尻が
出ようとする感じ。MR-Sだとどっしり
お尻が落ち着いていてフロントが自分で
インへ巻き込む感じ。
またホイールベースが長い事も関係あるのか、
MR-S:2450mm NB:2265mm
ロードスターが自分を中心に向きを変え
横Gを感じながら綺麗に外へとふくらむ
感じなのに対し、MR-Sはどうにもお尻が
落ち着いているのでリズムを掴みづらかった。
この違いはどちらかの欠点と言うわけではなく
自分がどういう味付けが好みかと言う範囲
だと思う。
笑いながら「もう二回スピンしちゃいました」
と言っていたのでどっしりと落ち着いたリヤが
ブレイクした際の挙動は早く立て直しが
難しいのだろう。
思った以上の仕上がりになんで生産打ち切り
なんだろうねと話していたらボンネットと
エンジンフードを開けて中を見せてくれる。
TRDのボディプレースバー、TRDのショック、
スプリングで武装済み。(笑)
やられたぁ〜。(爆)
中古で購入時に装着されていたとのことで
前ユーザーは好き者だったらしい。
バネはTRDにしてはマイルドでF15.6N.mm
R33.6N.mmらしい。
その割にはロールをあまり感じなかったのは
フロントにエンジンがない車だからだろうか。
なんとも不思議な車だった。
トヨタが生産中止してしまうのが
実に残念でならない。
しばしの歓談のあとロードスターに乗車して帰宅。
やはりステアの味付けはこちらの方が
好みであることを再確認。
もしあの時MR-Sを選んでいても後悔してなかった
かも知れないなと思ったが、一度マツダ車の
FRハンドリング(RX-7ロードスター)を
味わってしまうとなかなか離れられない。
これも一種のマツダ地獄だろうか。(笑)