*[雑記]TO 楕円軌道(後編)

星野之宣氏の作品を読んだのはブルーシティー
最初だったか、それとも太陽惑星イカルスだったか。

ブルーシティーはジャンプ10週の壁を乗り越えられず
連載終了。子供心に非常に残念だった。

氏の作品はある種冷たさに満ちている。
感情より計算優先。
奇跡はなく有るのは誰が何をしたか。
長谷川裕一氏とは対極に位置するかも知れない。

だがひょっとして・・・。
これは私見だが実は氏はひょっとして熱い人ではないか?
と思うことがある。
いやちょっと表現が違うか。
内面はかなり葛藤しているが表(作品)にその葛藤が
現れないと言うべきか。
悩んで選択して(自分が思う冗長な部分を)捨てて
その結果が発表された作品かなと思うことが多々ある。

でなければこれだけ心に残る作品を発表できないだろう。


私的ベスト3は
1はるかなる朝
2ブルーシティー
3太陽惑星イカルス


子供の頃に読んだ作品は影響が強いので初期の作品が
記憶に強く残っている。
#他にもサーベルタイガーとかアリスとか残像とか・・・。
#巨人たちの伝説も良かったなぁー

特にはるかなる朝は未だに強く記憶に残っている。
冬眠カプセルの守人。その宿命と残酷な時間と言う
隔たりによって別離することになった幼い恋人達。

悲しい話だ。


そして楕円軌道にも母と息子と言う違いはあれど
同種の哀愁が有ったはずなのだけど・・・。

TOではさらっと台詞のみで流されてしまう。
この作品はドラマを語る気がないんだろうな。

じゃどこが見所なんだろう・・・・?
今時このくらいのCGで「革新的」とか「見たことがない」
とかはないだろうし。

ちょっと思いつかない。