*[カブ]クラッチオーバーホール 強化ディスク&バネ組み込み

滑りが気になりだしたカブの遠心クラッチ
クラッチジャスティングボルトの戻し量を増やすことになったのは
クラッチディスク板の摩耗だとしてそれでもまだ少し滑る感じがあるのは
バネの圧着力不足だろうか?

そう考えググって強化スプリングについて調べていて見つけたのが
クリッピングポイント製 強化ケブラークラッチキット
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLZ1BC56
https://m.media-amazon.com/images/I/41poqCCNxpL._AC_.jpg

全部交換するとかなりかかるので今回は強化ケブラークラッチキットだけ
組み込むことにして他に消耗品のガスケットとロックワッシャーそれとベアリング、
マフラーガスケット、Cubyが交換を推奨するギヤーシフトリターンスプリング
さらに状況を確認して必要なら交換するつもりでサークリップと
オイルフィルタースクリーンを購入

クラッチのオーバーホールはググるといろいろと情報が見つかるので
開けるのは特に苦労しなかったが外すものが多くて面倒
マフラー、ステップ、キックペダル、ブレーキペダルのスプリングを外す必要がある

作業にはいくつか専用工具が必要でクラッチassyの取り外しに
必要なクラッチロックナットレンチ

取り外し/取り付けに必要なプーリーホルダー

後なくてもなんとかなるがあると助かるスプリングプーラーと
スナップリングプライヤー(軸用)
後述するギヤープライマリードリブンのサークリップは端の形状が
穴ではなく切り欠きなのであった方が安心

それとANEXネジとりインパクト(インパクトドライバー)

昔購入したのがあるのだがデカくて重くて使いづらいので新たに購入

1903-Nは小型で軽く取り回しがしやすい
何より特筆すべきはL<->Rの切り替えが力いらずで簡単
カバー クラッチアウターのプラスネジやクラッチ内のスプリング交換のため
アウター クラッチのプラスネジの取り外しに大活躍
もしインパクトドライバーの購入を検討しているならおすすめ

クラッチassyはオイルまみれなので取り外してディスクの組み込みは
写真は撮れていませんm(__)m

交換するギヤーシフトリターンスプリング

交換はサークリップを外しギヤープライマリードリブンを外す

サークリップは少し広がっていたので念のため交換した
※左が新で右が旧

オイルフィルタースクリーンは変形もなくゴミも大して付着していなかったので
パーツクリーナー吹いて再使用
クラッチの遠心フィルター部の汚れも大して付着していなかったので
オイル管理は真面目にされていたらしい

肝心のクラッチ分解&再組込やクラッチassy取り付け作業は前述の通り
ネットに情報が多くあるので困ることはなかったが大変だったのがガスケット剥がし

カンペハピオを塗って少し放置
熱中症が怖いので適当に休憩し水分補給していたのもあるが
2時間くらい費やした

強化パーツを組み込んだクラッチを取り付けしたら念のため
キックペダルを踏んでちゃんとクランキングすることを確認
車体をセンタースタンドとパワーサイドスタンドで斜めにし他のパーツを取り付け
※写真は以前作業したリアタイヤ交換時のもの

オイルを入れる前にキーオンしシフトチェンジの確認
N->1->2->3とシフトチェンジは問題なさそうだったが停止時にも
かかわらず3->Nに入らないので焦った
ただ3->2->1->Nはチェンジできるのでとりあえず保留とし
センタースタンドをかけて外していたステップ、ブレーキペダルのスプリング、
キックペダル、マフラーを戻す
#ステップを取り付ける前にマフラーを取り付けてしまい二度手間になってしまったw

オイルを入れて軽くエンジンを回してオイルを循環させてエンジン停止
数分ほど放置しオイル量を確認し補充
クラッチの調整(戻し1/8)をして軽く試走
シフトペダルを踏むとき少し重いように感じたが最初だけですぐ慣れてしまった
オイルを入れる前にできなかった3->Nは信号待ちで試したら
できるようになっていたのでほっと一安心
暑い中の作業で疲れていたので工具の後片付けもそこそこにこの日は終了

一晩放置しオイル漏れがないことを確認
オイル量も問題ないことを確認し改めて試走
シフトアップ時の滑る感じはなくなったが一方で変速ショックが強くなった
1->2または2->3シフトアップ時アクセルを少し戻しつつペダルを踏み
アクセルを開けるときにガツッとクラッチがつながるショックがある
バネの強化が効いているからだろうか

特筆すべきは近所に少しきつめの坂があるのだが作業前は3速で
速度が落ちるのでアクセルを増し開けする必要があったのだが
速度が落ちなくなった
まだ交換して3日ほどだが不具合もなさそうで一安心
総じて苦労したけど(主にガスケット剥がし)やって良かったと思う

<オマケ>
取り外した純正クラッチディスクの厚みを調べてみた
メーター表示の走行距離は2.4万Km

計測値は
ディスクAが2.65mmと2.70mm
ディスクBが3.60mm

ネットの情報だと
ディスクA 新品3.20mm 使用限界2.30mm
ディスクB 新品4.00mm 使用限界3.00mm
とのことなのでまだ余裕はありそうだが
クラッチ調整時の戻し量を増やしたり
それでも滑りが体感できたりしたので使用限界置は
本当に限界なんだろうと思う